他人の目を気にするな! 小説を書く時に気にしてはならないこと
小説投稿サイトへの投稿ができるようになり、自分の小説を多くの人に発信することが容易になりました。
ただ、そうなってくるといろいろと気になることが出てきます。ほぼ前回の話の続きになりますが、今回は(特に趣味で書く場合において)「小説を書く時に気にしてはならないこと」について書いていきます。
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1.他人からの批判
投稿サイトでは読んだ人から感想が貰える機能が付いていますし、SNSで宣伝すると感想を付けてくれる人がいると思います。
ただ「面白かった」とか「続きが気になる」とかいうプラスの感想だけならいいのですが、必ずと言っていいほど批判が飛んできます。
ちゃんと指摘してくれる人もいますが、批判したい人はただ自分が批判したい、気持ちよくなりたいという理由で書いていますので、「改善してほしい」という気持ちはほとんどありません。
そういった批判に対しては、いちいち反応しなくて構いません。
2.プロでない人のアドバイス
感想を書く人の中には、小説を読むばかりの人(いわゆる「読み専」)だけではなく、小説を書いている人から感想が来ることがあります。
そういう人は、実際書いている立場から読むことも多く、「ここはこうした方がいい」と小説作法から展開の仕方、描写の仕方まで細かく指摘してくる場合があります(ちなみに私もその一人です)。
特に書き始めてから数カ月とか1年とか、慣れ始めた人がよくやりがちですが、そういう人たちからのアドバイスはあくまで「参考程度」にとどめておきましょう。
というのも、そういう人のアドバイスは自分の好みが入るからです。例えば同じ小説でも「戦闘シーンが長すぎるので短くした方がいい」という人がいれば、「戦闘シーンがもう少しあった方が良かった」と言う人もいます。極端な例を挙げると、18歳以上が対象なのに「エロを書くな」とかいう人もいます。
もしアドバイスがあった場合、必ず「自分が共感したアドバイス」のみ受け入れるようにしましょう。万人が満足する小説はありません。
ただし、もしプロの人から指摘があった場合は、取り入れた方が自分の小説が数段グレードアップすると思います。プロの人の指摘は、(当然主観は入りますが)客観的な指摘が多いからです。
公募に応募して評価シートが届いたら、きちんと目を通して改善してみましょう。
3.PVなどの数字
投稿サイトにはいろんな数字が出てきます。
例えばアクセス数、評価、ブックマーク、細かく言えば文字数や投稿数もあります。
これらの数字、投稿したからにはほとんどの人が気になると思いますが、好きなことを書きたいのであればあまり気にしない方がいいでしょう。書き続けていれば、これらの数字は自然と上がっていくと思います。
どうしても気になる、数字を上げたいという人は(別記事に上げる予定ですが)いろいろと対策を打つ必要があります。
- そのサイトの流行のジャンル、テーマ
- 投稿タイミング
- 宣伝の方法
- 他の人の作品を読んで分析する
- 他の作品の感想を書くなど交流を深める
- 読みやすさ
- タイトル、あらすじ
数字が上がらなくても面白くないという意味にはつながりません。自分なりの方法で書き続けた方が、精神的に安定します。
4.他人の書籍化・受賞情報
人間は他人と比べがちで、他の人(特に同時期に始めた人)が先に進んでいると、どうしても焦ってしまいます。
自分は自分、他人は他人。他の人とは書く時間も書けるジャンルも書くスピードも書く環境も異なります。他人のことは気にしないようにしましょう。
どうしてもSNSなどで気になる場合は、「お祝いをする」などコメントを残すと、相手は喜んでくれます。また、書籍化を機に購入して、何故その作品が書籍化したのかを分析してもいいでしょう。
交流をすればもし自分が公募に出したりしたときに味方になってくれるかもしれませんし、書籍化した作品を読むのは良質なインプットになります。
5.家族や友人などの周囲の雑音
家族や友人に「小説を書きたい」と告げると、「お前に書けるわけがない」と否定してくる人がいます。
そういったマイナスの言葉は気にする必要はありません。書きたいときに書きたいものを書きましょう。
そういった言葉が気になるのであれば、自分の作品を見せましょう。「私はこれくらい書けます」というのを見せておけば、逆に応援してくれるかもしれません。
もう一つ、小説を書いている時に「小説は書いているのか?」とよく聞かれるようになります。この時にスランプや自分の都合で書けてないと、結構困ります。
これも「ぼちぼち」とか、「ちょっと今は忙しくて」などでごまかしてしまいましょう。特に家族はめちゃくちゃうるさいです。
逆に友人や家族が「小説を書きたい」と言っているのであれば、応援してあげましょう。また、「小説書いてる?」みたいな近況を聞くようなことはやめた方が良いと思います。結構プレッシャーになりますし、意欲を失います。
また、いくらこういうことを気にしないといっても、やるべきことはきちんとやりましょう。働いているのであればきちんと働いて空いた時間を執筆に充てる、学校や塾に行っているのであればきちんと勉強時間を確保する。こういったことをきちんとできていないと、周りからの理解も得にくくなります。
6.小説作法・文章作法
意外かもしれませんが、書き始めた頃はあまり気にしない方がいいと思います。
なぜかというと、これらを気にしすぎると「書けなくなる」からです。とりあえず好きなように書いて、修正したければ勉強して後から修正するようにしましょう。
書き進まない、書き続けられない原因の一つに、「修正しすぎて先に進まない」というものがあります。完璧な未完成作品よりも駄作の完成品です。完成していればあとからいくらでも修正が効きますので、まずは完成させるのを目標にしてください。
また、勉強をして書きなれるようになれば、自然と小説作法を守るようになると思います。小説作法にも、ネット小説では関係ないようなこともあるので、あまり気にしない方がよいでしょう。
ただし、投稿する際は、最低限自分なりに変な表現や読みにくいところはないかチェックして投稿しましょう。あまりに読みにくい作品を投稿するのは、読む人に失礼になります。
7.学力・文章力などの自身の能力
小説を書くときに、「私文章力が低いから」とか、「国語が苦手だから」とか、そういうことを気にしている人がいます。そういうのを気にしていても始まらないので、とりあえず書いてしまいましょう。
文章力は書いているうちに身につきますし、勉強すればいいだけの話です。必要なのは「自分が書きたい物語」だけです。
8.エタること・書くのを止めること
長編を書いていると、どうしても「この作品、書き続けられるだろうか」という心配をしてしまいます。
実際、小説家になろうでも長編で更新されない作品(いわゆる「エタった」作品)は数多くあります。
ただ、最初からそういうのを気にすると書き始められませんし、エタってしまっても気にすることは無いと思います。人によっては文句を言ってくる場合もありますが、人にはいろいろ都合があります。書けるときに書きましょう。
いろいろ気にするよりもまずは書き始めよう
あれこれ気にしたところで、真剣にあなたの作品のことを考えている人は少ないです。そんなことを気にするよりも、好きに書いた方が楽しいのではないかと思います。
こういったことを気にするのは、書くことが板についたときや、公募を考えているとき、あるいは、自分がレベルアップしたいと思ったときです。
そんなときでも、気にしない方が精神的に楽になることが多いので、最初は肩の力を抜くようにしましょう。
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