2020年6月28日

「最後まで書くこと」を意識する

投稿者: フィーカス

 いざ小説を書こうと思っても、最後まで書きれる人は意外と多くありません。最後まで書くことができるというのは、ある意味才能の一つとも言えます。

完成させなければ何も始まらない

 自分の物語を他の人に伝えたい、といっても、完成した物が無ければ伝えられません。頭の中に合ったり、書いている途中だったりして文章が公開されていなければ他の人は読むことができません。

 また、一度完成させてしまえば、修正は後からいくらでもできますし、書き直すとしても元があるので作業量は少なくて済みます。

 よく、「この程度なら私でも書ける」「構成は頭の中にあるから、後は書くだけ」みたいな人がいますが、書いている人にとっては「だったら書いたらいいじゃない」と思うはずです。

 完成した物がある、それがきちんとした「結果」の一つになります。

最後まで書ききれない理由

 最後まで書ききれない理由としては、いくつかあると思います。

  • 途中で飽きてしまう
  • 結末を設定していない
  • 次の展開を考えていない
  • 書きたいこと以外の部分でつまずく
  • 時間がたりない
  • 長時間の執筆で疲れがたまる

 最後まで書きたいという気持ちがあっても、なかなか続くものではありません。書き続けるためには、気合や決意だけでなく、環境を整える必要もあるでしょう。

まずは短編から始めてみる

 短編と長編、どちらが書きやすいか、ということは一概には言えません。

 短編にも長編にも、どちらも書きやすさが違いますし、技術的に必要なことも違ってきます。

 しかし、短編や掌編は「書き終わりまでの文字数が短い」、つまりゴールまでが短いため、書くモチベーションを保ちやすくなります。長編だとどうしても長期間必要ですし、机に向かう回数も増えてしまいます。

 ですので、まずは短編をしっかり書き、「完成させた」という達成感と、「完成させる」という目的意識を持つと良いでしょう。

書く時間を決める

 書けない人はよく「時間がない」と言います。しかし、本当に時間が無いのでしょうか?

 もちろん仕事を朝から晩までやっていて書く時間が無い場合もありますし、受験中で勉強時間が必要な場合はあるでしょう。

 ただ、大抵「時間がないから」といってやらない人は、時間があってもやりません。

 自分の生活を思い返してみましょう。パソコンでネットサーフィンをしたり、テレビをだらだら見たりしている時間は無いでしょうか?

 1行でも5分でも書けば物語は進みますが、全く書かなければ進みません。

 自分で「この時間だけは書く」と決めておき、ルーティン化すると良いでしょう。

書く環境を整える

 小説を書くモチベーションを上げるためには、小説を書く環境も重要です。

 例えば散らかっている部屋よりも片付いている部屋の方が落ち着くと思いますし、作業スペースをきちんと決めた方が作業に集中できると思います。

 また、他の仕事や予定があると作業に集中できなくなるため、そういったことは早めに終わらせておく、といったことも必要だと思います。

 部屋を片付けたり、作業スペースを決めたり、他の予定を終わらせたり、体調を整えたり、そういった環境を整えることも、必要になるでしょう。

目標を決める

 例えば「今週までに完成させる」「今日は3000文字書く」「1時間集中して書く」などの目標を立てておくと、その目標に向かって作業を進めようとするので良いと思います。

 ただ、あまりに無茶な目標だとモチベーションが下がってしまうため、自分が達成可能な目標にしましょう。

 目標を管理できるシート(カレンダーに○×を付けたり、エクセルで管理したり)があると、どのくらい達成できたかの可視化ができて良いと思います。

 ただ目標を決めるだけではなく、「目標が達成できたらお茶にする」など、自分にご褒美を作っておいても良いかもしれません。

 また、目標を決めるにあたって、執筆仲間と約束をすると非常に効果的と言われています。

 約束をしていると、その約束を反故しないようにしようと考えるため、目標を達成しやすくなります。達成しなかったら簡単な罰ゲームを設定しても良いでしょう。

 いずれにせよ、書籍化を目指すなら常に「締め切り」という名の目標が付きまといますので、目標を達成できるように癖づけるとよいと思います。

長編小説はキリをつけようとしない

 書こうとする上で大変なのが、ゼロから書くことを決めなければいけない時です。特に机に向かった瞬間というのは、「まず何を書こう」と考えることから始めなければならず、最初の数文字を書くまでに時間がかかってしまいます。

このとき、書いている途中の文章があれば、まずその続きを書こうと考えますので、とりあえず手が動きます。そうなれば、いつの間にか作業が進んでいる、という結果になります。

 このように、長編小説を書く場合はキリがいいところまで書ききらず、途中まで書いたり、終わった後も次の話を数行書いて置いたりすることで、次に作業を進める時に作業しやすくなります(これを「ツァイガルニク効果」と言うそうです)

ツァイガルニク効果とは?

気分転換を忘れない

 ずっと手を動かしたりパソコンの画面を見続けたりすると、疲れがたまってきますし、手がいたくなってきます。

 執筆作業は結構体に負担を掛けるので、時々軽い運動をしたり、外に出たりして、気分転換をするようにしましょう。

リラックスするためのアイテムをそろえる

 執筆活動は孤独な活動になりやすいので、それに備えた環境を整えて置いた方が良いでしょう。

 例えば飲み物や食べ物を準備したり、静かすぎる場合は音楽を流したり、冷暖房を使って快適な環境にしたりと、できるだけリラックスできるようにした方が執筆がはかどるでしょう。

 ただ、音楽を流す際、歌詞がある音楽だと(人によりますが)歌詞の方に気が向いてしまうので、歌詞の無い音楽(クラシックやカラオケバージョンなど)がおすすめです。

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感想(2件)

「小説を書こう」と思った時点でまずは物書きとしての第一段階クリアです。次は「実際に書いてみる」、そして「完成させる」ことを意識してみてください。