第10回書き出し祭り ついにスタート!
ついに始まりました、「書き出し祭り」。今年も良作がわんさかあるようで、とても楽しみです。
今年は募集に間に合わず、読み専になるところでしたが、追加募集で参加することができました。さて、今年はどんな作品があるのでしょうか。
そもそも「書き出し祭り」って何?
「書き出し祭り」はその名の通り、長編を前提とした小説の書き出しのみを集めた、プロアマ入り混じったお祭りです。主催は、「青雲を駆ける」などの作品がある肥前文俊先生。
青雲を駆ける 著:肥前文俊
書き出しは読者が最初に触れる部分であり、この良し悪しで先を読みたいかどうかが決まります。特にネット小説では、書き出しで面白くないと判断されればそのまま読まれずに終わってしまいますので、非常に重要な部分と言えます。
長編前提、とありますが、小説が完成している必要はありません。別に書き出し部分ができていれば参加可能です。また、特徴的なところとして、全員匿名での参加となります。つまり、「書籍化作家だから面白いはず」といったバイアスが外れ、初心者でもフェアな条件で参加することができます。
書き出し部分は2800文字以下(前回までは3200文字以下)4000文字以上と規定されています。短すぎても長すぎてもダメです。プロローグ的な話にしようとすると長すぎるので、やはり「第1話」的な話が多くなると思います。
書き出し祭りの利点
書き出し祭りへの参加は、多くのメリットがあります。
- 今まで意識していなかった「書き出し」への意識ができる
- プロも参加できるので、プロの作品に多数触れることができる
- 自分の作品が人目に触れやすい
- ほぼ確実にフィードバック(感想)を貰える
- 祭りを通じて様々な作家と交流ができる
- Twitterのフォロワーが増える
- 良質な作品を通じて自身の作品向上に役立てることができる
- 自身の作品がどれくらいの位置にあるか把握できる
自分の作品が読んでもらえるというのは非常に大きく、全作品の感想を書いている(いわゆる「全感想マラソン」)人もいるので、感想が貰えるとモチベーションアップにつながります。
また、なかなか声を掛けづらい書籍化作家さんにも、「書き出し祭りの参加者」として仲よくしてもらえることが多いので、声を掛けやすいという利点があります。もし作者として参加していなくても、感想を書けば向こうから声がかかるかもしれません。
読者として書き出し祭りの作品を読んでみると、いかにこの「書き出し」が重要なのかが分かると思います。是非とも作品を読んで、「こうすれば引き込まれるのか」というのを体感してほしいと思います。
参加への競争は激しい
もし興味がありましたら、次回の書き出し祭りへの参加を検討してみると良いと思います。4000文字って、思ったよりも短くて、かなり頭を悩ませることになります。
ただし、書き出し祭りの人気はすさまじく、募集開始2分で定員の100人が埋まります。公式ツイートをフォロー、受付開始時間まで張り付く必要があるでしょう。
<a href="https://twitter.com/kakidashi_fes">書き出し祭り公式ツイッター</a>
まずはどんな作品があるか、読んでみましょう。書き出しの考え方が、きっと変わるはずです。
書き出し祭りの作品は、過去の分も含めてこちらから読むことができます。